チューリップの王子様

書類を書いていた手を止める


「はぁ…」


そして、ため息を吐く

大臣が俺のこと嫌いなのは知ってたけど…
まさか、命まで狙われるなんて思わなかった

そんな大臣と、これからも一緒にを仕事しなきゃいけないと思うと憂鬱になる



ふと、時計を見る


「リーノ様は、大丈夫だったかな?」


そろそろ、あちらの国に着いた頃だろう

まぁ…もしもの時は…
レインもいるし大丈夫だろうけど…心配だ

カノンを…
自分の娘を売るほどブラット・アイを嫌がる国王
そんな、国王がリーノ様を許すとは思えない


「あぁ…心配…」


どうか…
何事も起こりませんように…




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