チューリップの王子様

仮眠を取った俺は大臣と話し合いをするため会議室に向かった

そして、大臣と対面式で椅子に座ること15分が経過した

目の前の大臣は、俺の意見など聞く耳を持たず一方的に怒鳴っている


「貴方様には"跡継ぎを作る"っという重大な責務があるんですよ?!」


そんな急がなくても、俺まだ若いし…


「あのような状態の妃では跡継ぎが出来ません!」


だから、スミレを妃にしろって?

馬鹿だね…
スミレを妃にしたって跡継ぎ産まれる訳ないじゃん

俺は、カノン以外を抱く気なんてない


「今すぐ宣言を撤回して下さい!そして、健康な女性を選んで下さい!」

「絶対嫌だ」


俺が一言それだけ言うと大臣が顔を歪めた


「…あんな女…死んでるようなものですよ!!死体に子供は産めませんっ!!」

「カノンは死んでないっ!!」


机を思いっきり叩きながら席を立つ
そして、大臣を睨み付けて俺は言う


「俺はカノンを愛してる。彼女以外と子作りするつもりないから」

「!?な…なんて破廉恥なことを口にするのですか?!王としての自覚は━」


大臣が何か言ってるが俺は無視して会議室を出た

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