チューリップの王子様
「そ…そんなの…ダメです」
嬉しい…
凄く嬉しい…
でも、駄目だよ
「私は…国の汚点にしかなりません…」
ブラッド・アイの私がグレイ様の妃になんてなっちゃ駄目だよ
「ならないよ」
「え…?」
どーゆうこと?
「カノンが寝てる間に変えたんだ。世界とまではいかなかったけど、国の皆はブラッド・アイのカノンを好きになってくれた」
「う…うそ…」
私が呟くとグレイ様が笑った
「本当だよ。もう、隠さなくて大丈夫だよ」
その笑顔と言葉で充分伝わった
本当なんだ