チューリップの王子様
今まで、女の子の媚びた笑顔しか知らなかった俺は、自分でもわかるくらい真っ赤になった
そして、恥ずかしくなり逃げてしまった
名前も聞かずに…
俺はあの名前も知らない女の子に、あの時点で一目惚れをしていた
なのに、今までに無いこの感情が何なのか解らず、気づいた時には成す術が無かった
また会いたくて、今まで参加を拒んできたパーティーにも出席するようになった
でも、彼女に会うことは無かった