チューリップの王子様
信頼
しばらくすると、馬車が止まった
すると、グレイ様が手を伸ばしてきたので、反射的に体が強ばった
「コレを、左目に…」
グレイ様が伸ばした手に持っていた物は…コンタクトレンズ
しかも、私の右目と同じ色の
これは、カラーコンタクト…?
とりあえず、逆らうことが出来ない私はソレを受け取った
そして、恐る恐るソレを装着する
「うん。とりあえず、それで目のことは言われないはずだから、安心して?」
そう言ってニコッと笑ってみせたグレイ様
この人は、いったい何がしたいの?
悪魔の子と言われるブラッド・アイの私を買ってまで、メイドにしようとするなんて
私には、この人の意図がわからなかった