チューリップの王子様
馬車を降りると、目の前には大きなお城があった
ココは…どこ?
「ココは、リスタリア国です」
背後からの声に驚き、私の体は跳ねバランスを崩した
衝撃に耐えるため、目を閉じたが体に痛みは走らなかった
その理由は、目を開けて知った
私の体を支えていたのは、グレイ様だった
それにも驚き、私は背後から話しかけてきた男の人と、グレイ様から一気に離れた
そして、足がすくんで動けなくなった
「レイン…背後からはやめろよ。ただでさえ、脅えてんのに…」
「すみません…不注意でした」
レインとグレイ様に呼ばれのが、さっき背後から話しかけてきた男の人
眼鏡をかけて知的そうなその人は、あきらかにグレイ様より歳上なのに…
グレイ様に対して敬語ってことは、身分はグレイ様より下なのかな?