チューリップの王子様
「グレイ様!そのメイドがブラッド・アイだというのは、本当ですか?!」
グレイ様が扉を開けて、最初に口を開いたのは40代くらいの髭を生やした男の人
大臣だった
「なんかの見間違いでしょ?」
興奮状態の大臣に対して、冷静な態度でグレイ様が言った
「うそよ!私、見たもの!」
グレイ様の言葉に食らい付いてきたのは、私を叩いた女だった
「じゃ、自分のその目で確認すれば?」
自信満々に言うグレイ様
何を言ってるの?
私の目はコンタクトをしていない今鮮血色なはず…
グレイ様の言葉を受け、女が私に近づいてくる
私はぎゅっと目を閉じる
すると、耳元で小さく囁かれる
「大丈夫。目を開けて?」
この声は…
グレイ様?