チューリップの王子様
「レインは、使者の方をお見送りして?…カノンは、今から俺と王妃の所に」
グレイ様が、私とレインさんに言った
え?今、何て言いましたか?
王妃様の所に私が?!なぜ?!
「今日は、王妃様の具合が良いのですか?」
レインさんが、グレイ様に聞いているように、王妃様も体の調子が良くないみたいだった
「うん。今日は調子が良いみたいだから、カノンに会わせる。…カノンに会えば、回復に向かうかもしれないし」
「…そうですね」
2人が何かに納得して、会話が終了した
っと同時に、レインさんは使者の方を送る為部屋を出て行った
そして、残された私とグレイ様
「カノン、おいで?」
小さく微笑みながら、私を促すグレイ様
仕方がないので、歩き出すグレイ様に付いて部屋を出た