チューリップの王子様
訳の解らないリーノは、濡れてしまった髪を手でいじっている
そんなリーノに声をかける
「リーノ様。あちらのお部屋で、責任持ってセットし直します。こちらへどうぞ」
っと言いながら、リーノを部屋まで案内する
「パーティーのことは気にしなくていいから…ゆっくりしておいで?」
グレイ様とすれ違う時に、小さく告げられた嬉しい言葉
「…ありがとうございます」
私は、そんなグレイ様に一礼してから、空き部屋へと向かった