チューリップの王子様
side:グレイ
カノンがリーノ様と部屋に入って約30分が過ぎた
ちゃんと話せてるかな?
そんなことを、頭の隅で考えながらパーティーに参加していると…
「グレイ様」
カノンが帰ってきた
「…話せた?ってゆうか、もういいの?」
せっかくの、姉妹の再会
もっと楽しんでてもよかったのに
「はい。ありがとうございました。とても、嬉しかったです!」
っと言いながら、最近見せるようになった最高の笑顔を俺に向けてくれた
「なら、よかった…」
カノンの笑顔に、心拍数が上昇する
平然を装うのが、いつも大変だ
そのうち、俺の気持ちがバレるんじゃないかと思うよ