チューリップの王子様

カノンがリーノ様と話が出来たみたいでよかった

と、もう一つ
俺は心配なことがあった


「えーっと…水、大丈夫だった?」


俺のもう一つの心配とは…

リーノ様に、少量とはいえ水をかけてしまったことだ


「あ、はい。リーノ…様も、わかってたみたいです。お礼を言っておいて下さいと言われました」

「そっか…」


よかった…

1人で安堵していると、カノンが何かを差し出してきた


「えっと…リーノ様からです。渡して下さいと言われました」


差し出されていたのは、手紙だった

俺はそれを受け取り、手紙を開く

< 93 / 214 >

この作品をシェア

pagetop