あの2日前
春だけの思い
僕は今まで友達が出来なかった。
体も小さいし、嫌な事があるとすぐ泣いてしまう。
そんな僕を仁くんはいつも助けてくれる。
初めて親友って呼べる友達だ。
優しいし、いつも近くにいてくれる。
僕は仁くんが大好き。
小学校に入学して初めて給食当番の白衣を家に持ち帰るとき、同級生に白衣を取られてしばらく返してもらえなかった。
午前中の雨で地面のくぼみには泥水が溜まっていた。
その泥水に足を取られて転んだ。
そのときにあろう事かイジメっ子に泥水がはねてしまった。
「ごめん。ごめん。」
僕は泣きながらイジメっ子に頭を下げた。
「てめぇ、謝って済むと思ってんのか!!」
怒ったイジメっ子は左手に握っていた僕の白衣を遠くに投げ飛ばした。
その白衣は空にかかった虹のラインの弧と同じく空中を舞って草むらに落ちた。
もう嫌で嫌で、大声で泣いていた。
「おい!!春が嫌がってんだろ!!やめろよ。」
「仁。コイツと仲イイのか?なんだ、仁もコイツと同じかよ。」
僕をからかうのも飽きたのか、それとも仁くんが助けてくれたからなのか、それ以来イジメっ子が僕に絡んでくることはなかった。
僕は仁くんが助けてくれたことが本当に嬉しかった。
初めて身方が出来て、ずっと嫌だった小学校生活も仁くんに出会えた事で楽しかった。
「ありがとう、仁くん、ずっと親友だよ。」
僕の言葉を鼻で笑う仁くんがかっこ良かった。
僕も仁くんみたいに強くて優しくてかっこいい人になりたいって思った。
体も小さいし、嫌な事があるとすぐ泣いてしまう。
そんな僕を仁くんはいつも助けてくれる。
初めて親友って呼べる友達だ。
優しいし、いつも近くにいてくれる。
僕は仁くんが大好き。
小学校に入学して初めて給食当番の白衣を家に持ち帰るとき、同級生に白衣を取られてしばらく返してもらえなかった。
午前中の雨で地面のくぼみには泥水が溜まっていた。
その泥水に足を取られて転んだ。
そのときにあろう事かイジメっ子に泥水がはねてしまった。
「ごめん。ごめん。」
僕は泣きながらイジメっ子に頭を下げた。
「てめぇ、謝って済むと思ってんのか!!」
怒ったイジメっ子は左手に握っていた僕の白衣を遠くに投げ飛ばした。
その白衣は空にかかった虹のラインの弧と同じく空中を舞って草むらに落ちた。
もう嫌で嫌で、大声で泣いていた。
「おい!!春が嫌がってんだろ!!やめろよ。」
「仁。コイツと仲イイのか?なんだ、仁もコイツと同じかよ。」
僕をからかうのも飽きたのか、それとも仁くんが助けてくれたからなのか、それ以来イジメっ子が僕に絡んでくることはなかった。
僕は仁くんが助けてくれたことが本当に嬉しかった。
初めて身方が出来て、ずっと嫌だった小学校生活も仁くんに出会えた事で楽しかった。
「ありがとう、仁くん、ずっと親友だよ。」
僕の言葉を鼻で笑う仁くんがかっこ良かった。
僕も仁くんみたいに強くて優しくてかっこいい人になりたいって思った。