秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*
さらっと言い放つと、草むらをかき分けてぴょんっと道に飛び出した。
「さー行こう❤」
「もっぺん言うけど離れんなよ?」
「はあい」
言われなくても離すもんですか❤
せっかく…せっっっかく、かっくんがしっかと手を握ってくれているというのに…!
離せと言われてもそう簡単には離しません❤
ちょちょちょいと寄り添って、うるんと見上げてみると。
「…………」
「…❤」
「…………ハア」
いよっしゃ!!
しょーおり!
…かっくんは、手を繋ぎなおしてくれた。
うん…❤これこそ以心伝心ってやつだね?
『絶対違う』
『そう。マヒロが分かりやすすぎなだけ』
『なんと…!?』
以心伝心ではないと…?
いや、そんなはずはないわ。
だってかっくんは、いつだってわかってくれる…!
まおがなにも言わなくたってわかってくれるんだお…!?
『だから、いつだって分かりやすいんでしょ?』
『があん……』
そっ……そんなバカな……。
がくうっ。
…あたし、歩きながら肩を落とした。