秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*
すっごく楽しそうなりんりんをなんとか自分の隣に連れてきて、うろうろする他のみんなはほっといてドレスを選び出した。
「なんせ明後日だかんねー。時間が足るかな?」
「あ、真緒。あたしこれがいいな」
「うーん……。でもりんりん茶髪のボブだし、こういうののが似合うんじゃない?」
「あらそれも可愛いわね」
黒の袖なし。
胸元がちょっと大きめに開いた、大人っぽいやつ。
シンプルなののほうが、りんりんには似合うよね。
「あとこれミニだし、手足の細さが目立っていいんじゃないかなー」
「まあ❤じゃあこれにしようかしら」
「んじゃ決定。髪はそのままでいいね。香水は……ちょっと背伸びして、大人向けのシャネルにしようか」
「しゃ…!?」
メイクはナチュラルがいいと思うな。
よし。
あとは……マナー、かしら?
ま、これはあとでまとめてでいいか。
「ほんじゃハディー!」
『はーい♪待ってたわ』
ハディはねぇ、お姉さんって感じの雰囲気に、長めの金髪。
柔らかい笑顔だから、暖色がいいと思うんだ。
『ハディはなにがいい?』
『うーん…そうねぇ。これが気になってるんだけど』
『あ、いいかも』
ひらっとしたロングドレスね。
色もオレンジであったかそう。