秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*
…とまあ、そんな感じの一日は過ぎ。
メイリー達は帰っていって、りんりん達は珍しく静かに眠りについた。
さすがに……疲れるよね、うん。
逆に夜まで持ったほうがすごいと思う。
「……ぱーてぃーいやだ?」
「あ?」
ベッドに入ったあたし達。
ずっと気になっていたことを恐る恐る聞いてみた。
「かっくん自分がきらびやかで華やかで云々かんぬんなのに、華やかな場所嫌いでしょ」
「……」
だからひょっとしていやなのかなーって思ったんだけど…。
ど、どうなんだろ?
「そりゃまあ…好きではないが。嫌だってほどでもねぇよ。心配すんな」
「…ほんと?」
「ああ」
「無理しちゃダメだよ」
「なんだ? 嫌だって言ってほしいのか?」
「そうじゃないけど…」
うん…。本当ならいいんだ。
「明日はバイオリンしながらのんびりしようね」
「ん…」
父様も本当にいなくなったことだし…。
……ってあれ。そういえば…。
「おい…。うるせェの増えたんじゃなかったか…?」
「……」