秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*
藤峰のチカラ
―――……
そして二日後。
めんどくさい……いや、ちょっとかったるい…いや。
…えーとその……つまりパーティーの当日!
「えーなにこれ? どうやって着るのさ」
「ち、違うよりんりん腕ここ!」
「あらま」
朝からもうそれはそれは忙しいったらなかった。
『マヒロー、これはこうでいいのよね?』
『あ、うん……ん!? いいいいやいやよくないって!』
ハディって…!
もしかしてわざと? ってくらいにハデな間違いをするんだけど…!
ほんとにわざとなんじゃないのもう!
『そもそも衣裳が違うじゃん! それ、リジュのだよ』
『あら。そうだったかしら』
『あっ。もうハディー。探してたのよそれ』
『あらごめーん』
まったくもう…。
自分の用意もまったくできてないっていうのに。
…まあ、招待客のほうが先に会場入りだから、大丈夫は大丈夫なんだけどね…。
「りんりんお化粧は?」
「すんだわ。こんな感じでいいわよね!」
「うん、可愛い!」
「ふふっ。トーゼン♪」
あはは…。好きだよその性格。
ほんじゃ次はリジュだな。