秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*
「な……!」
「ったくお前は……さっきはよくも見捨てやがっ…」
な……!
「なにそれ…!」
す、素敵過ぎる……あまりに…!
ぐりんと振り返って言葉を止めたかっくんは、あまりにも素敵過ぎた。
もう衝撃的過ぎて……まともな言葉が出ない。
例えるならそう!
美しさの象徴が、美しさを引き立てるなにかを神的に身にまとったような…!
そんな感じ?
「全然分からねぇ」
「だってかっくん…かっこいい…❤もう愛してるっ」
ドレスアップしていることも忘れ、ぴょーんっとかっくんに飛びついた。
「……お前こそ…」
「えっ? まおが可愛い? きれー? すてき?」
「……言ってねぇだろまだなにも」
まだってことは言う気なんでしょう!?
ね、ね、言う気なんでしょ?
「言わねぇよ。…ただ……そういう格好も…意外と似合う……かも…」
「そ…そう?」
あたしも実際、こういうの初めてなんだ。
いうなればりんりんのような。
いうなればメイリーのような。
そんな感じの、ちょっと大人っぽい露出度の高いドレス。
色は白で比較的シンプルなデザインだけど、ティアラやネックレスや指輪や…。
もうあれこれジュエリーつけまくり。
てかつけられまくり。
髪もくるくるに巻いて、めちゃめちゃ盛ってるよ。