秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*
「真緒~!」
「うっわ…近くで見るとまたゴージャスやな…」
「楓…君そういう格好似合うね」
自由な三人はわっと二人に群がり、言いたい放題。
マヒロはというと…。
―はしっ
「ん?」
「りんりんだいじょおぶ? どこ触られたの? …え? ここ? まあ大変! あとでしっかり消毒しなくちゃね。…あ、あとじゃ遅いか…。…ちょっと、そこのあなた」
「は、はひいぃ!?」
「消毒液を持ってきなさい」
「は、はひぃ!」
……とんでもねぇこと口走ってやがった。
「あのな、まお。ああいうのは消毒じゃなくて水で洗っときゃいいんだよ」
「えー…でもぉ」
しかもカエデはなにノリノリだよ。
さっきまでの威圧はどうした、と言いたくなる二人だが。
まあこれが、らしくていいんじゃないかと思う。
「あ、そうだ…。シュン」
「あん?」
ぽんっと手を叩いて、しずしずと寄ってくるマヒロ。
―そ…
「…なんだこりゃあ」
「またなにかあったらVIPに入って。これ、カードキーだから」
そう言って、そっと両手で持たされた。
ふ…む…。この角度で見ると、谷間がよく見えるな…。