秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*
「ままままま、真緒ー!!」
「真緒たんすごいことなっとんで!」
「もし本当なら僕は……腹を切るよ」
「いやなんでやねん」
「ど、どったのみんな」
別の部屋にいたハズの三人が、同時にすっ飛んできた。
しかもものすごく慌ててる。
今度はなにがあったっていうの…?
「テレビテレビっ。見てみ?」
「てれびー?」
あー今ちょっとダメなんだよね。
なんか昨日さ、故障しちゃって。
なんでだろうね?
「お前がキレてティーカップ投げつけたからだよ…」
『え"っ…』
え…そうだっけ?
そんなはず……なくない?
「いんや。お前さん体壊すと微妙に人格変わるからな。キレてもおかしかねェよ」
「そんなばかな!?」
『あーそういえば、初対面散々だったね』
えっ…。
あ、あたしあんまり覚えてないんだけどそんな散々だった…?
そうでもないよね?
「んっもう! そんなことどうだっていいからとにかくっ…!」
「口で言えば?」
「……」
「確かにね」
…蓮くんそんな他人事みたいに。あなたも腹切るとか言ってたじゃない。