Strawberry & Happy Birthday
┗No.12.1 撫子組の思惑
「もー!!すみれちゃんったらー!いっつも駆け足で帰っちゃうんだからー!!渡せないじゃん誕生日プレゼントー!!」
「それ、まだ諦めてなかったわけ?」
「うん!もちろん!今年は課長さんのおかげか、雲隠れしてないし渡せるチャンスだったのにーっ」
「雲隠れするにしてもしないにしても、祝われるのはやっぱ嫌なんじゃないの?」
「もーなんでなのかなー?
普通誕生日くるのって自分でも嬉しいものじゃない。
どーしてすみれちゃんはあんなに誕生日を避けるんだろうね、守風ちゃん」
「さぁ。んなもんあたしに聞かれても。命清が何も話さないうちどーしようもないじゃん。
何もできないってことを課長サンも撫子も悔やんでるみたいだけど。
あいつが自分から歩み寄ってこない限りあたしたちにはどうしようもないじゃんか」