Strawberry & Happy Birthday

「命清さん」






誰かに名前を呼ばれた…ような気がする。







………いや、どこまで現実逃避すれば気が済むのだ自分。









「来てくれたんだね。嬉しいよ」






八王子グループ専務様が椅子から降りるひまも与えず私に話し掛けてきやがった。





その薄っぺらい笑みを貼付けて。








来てくれた?



嬉しい?




ふざけんな。



全部あんたが仕組んだくせに…!









「ところで君の恋人さんは一緒じゃないのかい?彼も確かパーティーに参加するはずだよね。役職的にも」






こいつ…!



ホントぶん殴ってやろうか…!







いや、その前に、こいつがさも当たり前のように私に話し掛けてきたもんだから周りの視線が痛いのなんの!!





嫌がらせにも程があるっつーの!!

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