Strawberry & Happy Birthday
「イブ夫人…!?なぜあなたがそのようなことを知ってらっしゃるの…!?」
「ごめんなさい会長。立ち聞きなどそんな失礼なことをするつもりではなかったのだけれど…。でも、椿と私は親友で、彼との事も知っていたからつい…」
えっ?
ちょっと待ってよ。
会長、この美人さんをイブ夫人って呼んでたってことは…!!
ええーー!!?
ウソでしょ!?
マジでこの美人さんが綾小路財閥の奥方で、小梅ちゃんのお母さんーー!?
見えないっ!!
詐欺だよ詐欺!!
どうやったらそこまで若さを保てるわけーー!?
--じゃなくて!
そこもツッコミたいけどそれよりも先に聞くことがあるでしょすみれ!
「あ、あの!イブさん!私、命清すみれといいます!あの、その、さっきの話、詳しく聞きたいんですけど!」
「初めましてすみれさん。小梅がいつもお世話になっています。何度か私を訪ねに来てくれたと聞いたわ。ごめんなさいね、なかなか都合が合わなくて…」
「いえ、それはいいんですけど…」
「貴方の質問には知る限り全部答えるつもりよ。明日、待っているわ。だから今日は彼らの話を聞いてあげてちょうだいね」
えぇ!?
あんなこと言っといてお預けですか!?
てゆーか彼らってまさか八王子会長たちのことですか!?
「では私たちは失礼します。後は貴方たちが話すべきことでしょうから」
それだけ言うとイブさんは小梅ちゃんを連れて颯爽と去っていってしまった。