Strawberry & Happy Birthday
「お前、挙動不審すぎだ。リラックスしろリラックス」
「で、で、できるかぁー!」
こんなこの世に二人といない美人さんを前に何で有志さんはそんな平然としてられるんですかー!?
それって女慣れしてるってことですよね!?
「何でそうなる?」
「だってー!!」
そんな私と有志さんのやり取りを見ながらイブさんはクスクスと笑っていた。
「ごめんなさいね。お二人を見てると何だか椿と柾くんを思い出してしまって…」
「…イブさんは私の父さんにも会ったことあるんですか?」
「ええ、あるわよ。二人が出会った時にね。
……そうね。まずはそこから話しましょうか」
――そして、物語の針は巻き戻る。