Strawberry & Happy Birthday
「そんなん無理だ…。私には…」
きっと、顔を見た瞬間、あの時のように我を忘れてしまうだろう。
あいつを許すわけにはいかないし、許せるはずもない。
だけど仕事に私情を挟むわけにもいかない。
はぁ。
どうしよう…。
途方に暮れるとはこのことなのかも。
イロイロありすぎて、家に帰る気力がなかった。
仕事が終わった今、私は近所の公園で、ぶらぶらと揺れるブランコに乗ってどうするわけでもなく、ただ夕焼け空を見ていた。