センチメンタル•パレードの終わりに
ウイルス
<Fromユウタ>
<Fromユウタ>
「ぅう…ん」
いつもより早く目が覚めた。
ミナノはまだ寝ている。
「……」
昨日のは夢だったのか…?
まぁ俺とミナノ以外には居るはずないから
そうなんだろうけどさ。
あ…ノロがいるか。
「……ノロぉ」
ノロはリビングの椅子の上で窓の外を眺めていた。
「………」
俺の方には振り向きもしないまま、
軽く尻尾を振っただけだった。
なんとなく意地を張ってみたくて、
俺はミナノを抱き寄せてみた。
「…お前の彼女、食っちゃうぞ?」
するとノロは静かに振り向いて
枕元まで歩いて来た。
「……」
男同士、黙って睨み合う。
「……フン…」
…あ?
今一瞬、鼻で笑った…?
なんかすげぇーバカにされた気分。