記憶のつぶ
再会
掌
「裕一郎さん、花火行かないっすか?」
元気オーラが飛び出している。
花火‥
もぅ‥幸がいなくなって一年になるのか。
俺は幸になにか嫌われる事でもしたんだろうか?
この一年、その問いばかりしてきた。
あの日―‥
『じゃ、行ってくるね。』
『本当に女友達かぁ?』
『もぅ、高校の時の同級の弘美!知ってるでしょ?』
『わかってるよ。』
『東京なんて久々♪』
『羽目外すなよ。』
『わかってる。裕一郎も浮気しちゃダメだよ。』
『するかよ。』
『うん。
帰って来たら花火大会行こうね。』
その約束が守られる事はなかった…
「裕一郎さん!」
「いや…いいや。」
そんな気にはまったくなれない。
「行きましょうよ!!行かなくっちゃダメっすよ。」
結局、泰智に引きずられる形で行く羽目になった。
「相変わらずすごい人っすね〜田舎者には辛いっすよね〜」
人に酔いそうだ…
「あれ?裕一郎じゃん」
「由里」
隣には男。
由里とは高校の時からの付き合いで全部を知っているわけではないが、いつも誰かしら横にいる。
だからといって誰でもいいわけではない。いつも真剣で、一途だ。
「男2人〜?淋しいな〜」
元気オーラが飛び出している。
花火‥
もぅ‥幸がいなくなって一年になるのか。
俺は幸になにか嫌われる事でもしたんだろうか?
この一年、その問いばかりしてきた。
あの日―‥
『じゃ、行ってくるね。』
『本当に女友達かぁ?』
『もぅ、高校の時の同級の弘美!知ってるでしょ?』
『わかってるよ。』
『東京なんて久々♪』
『羽目外すなよ。』
『わかってる。裕一郎も浮気しちゃダメだよ。』
『するかよ。』
『うん。
帰って来たら花火大会行こうね。』
その約束が守られる事はなかった…
「裕一郎さん!」
「いや…いいや。」
そんな気にはまったくなれない。
「行きましょうよ!!行かなくっちゃダメっすよ。」
結局、泰智に引きずられる形で行く羽目になった。
「相変わらずすごい人っすね〜田舎者には辛いっすよね〜」
人に酔いそうだ…
「あれ?裕一郎じゃん」
「由里」
隣には男。
由里とは高校の時からの付き合いで全部を知っているわけではないが、いつも誰かしら横にいる。
だからといって誰でもいいわけではない。いつも真剣で、一途だ。
「男2人〜?淋しいな〜」