記憶のつぶ
あ、なんか、
俺が思い出しそうな‥‥
『だから中学の時の同級生同士で飲んでるんだよ。
え?
ないってば‥‥
うん‥予定通りに帰るよ。
じゃね―‥』
『え?だから遅くなるだろうし今日は連絡できな―‥‥
久々に逢ったんだよ。
まだ9時じゃない‥帰らないよ‥‥‥』
『あ、』
『もしもーし、終わったらちゃんと帰しますのでご心配なく。』
『『え‥』』
パタン。
付き合う前の話‥
幸は困ったような助かったようななんともいえない顔をしていた。
『彼氏?』
その後、なんとなく隣に座り話をした。
『そ‥』
歯切れが悪い返事だった。
『‥この間別れ話になったんだけど、うまく行かなくて‥なんかそのまま‥なぁなぁなの‥』