記憶のつぶ

「うん。お騒がせしました。」

「そうか‥よかったな。」
あれ?
嬉しくない感じ‥

「‥‥‥‥‥‥‥」

「なに?」

何か聞きたいことでもあるの?


「記憶ってどこまで戻った?」

どこまでって‥
「全部だよ。」

「そうか‥」

そうか。
ってそれだけ?

ま、いいか。

あ、‥眠い‥なんだろ‥





「‥‥…な、一つ聞いていいか?」

「ぅん‥」

あたしは目を擦りながら返事をした。

「克哉の事なんだけど‥」
まっすぐに裕一郎を見る。

「‥そうだね。
裕一郎の予想した通り。あの人だよ‥‥」


たぶん。


だよね?



この1年の事を何回考えても信じられなくて。

でも本人なんだろうな‥

って思う。


「‥あとさ‥‥」

ん?


「コーヒーでよかったかしらぁ?」

「あ、はい。」

母が来た事で話は終わり。
なんだか半端な感じになってしまったけど、話は終わり裕一郎は帰っていった。

気になります。

「あ、お昼食べてから帰ることにしたからね。」
「うん。」
「だからもぅ少し休んだら?」

「うん。」

眠い‥


眠りにつく。
何も夢を見ず眠る。
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