記憶のつぶ
思わずにはいられない。

一生私の世界は彼しかいない、そんな空想に支配されそうで‥怖くなる。



その時
「!!」
いきなり肩を掴まれた。その手の爪が食い込みそうなくらいに。
ゆっくりと振り返ると
若い男が怖い顔をしていた。
「なにしてんすか?」
若い男の瞳の中には怯えている女が写っている。
見たことのない“私”
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