SPIRAL GAME


「ね あのおっさん…」
「完全にイっちまってる」


双子の言葉に和音は再び首をかしげる。
二人の会話は良くわからない時がちょくちょくある。
占いの結果なのかは解らないが和音は双子に声をかけた。


「なにかあったの?」
「和音ちゃんは気にしないでイイことだょ♪」


麗はニィッと独特な微笑みを浮かべて蓮の肩に顎を置いた。
蓮はそんな麗を無視して和音に目だけを向けて小さく口を開いた。


「気にしないで。 なんでもないし」
「え…うん…」


和音は不満が残りながらも校長の話に耳を傾けた。
今はルール説明中だった。

大方のルールは簡単だ。
ZEROバッチを集めるためいろいろなゲームを夜中に行うらしい。
日にちやゲーム内容はまちまちで決まったことは無いらしい。

その他はチームを組んでも構わないらしい。
もちろんZEROバッチを集める方法はSPIRAL GAMEだけではない。
良い行いをした生徒には得点として渡すらしい。

ZEROバッチは十個集めると卒業試験に挑めるという特権があるのだ。


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