SPIRAL GAME
―深夜零時。
校庭に集められた参加チーム。
春先とはいえ夜は流石に肌寒く和音達の短いスカートからはだけている太股は冷え始めていた。
和音達のチームはお揃いのスカーフを首に巻いている。
何かあったとき見分けなどがつけられるようにと言う美華の考えだった。
周りを見渡せば昼間に会った人たちが沢山いた。
妖姫は秋をリーダーとした四人チームの名前だった。
その事に更に落ち込む和音だったが璃亞に服を引かれ項垂れている暇すらなかった。
「どうしたの?」
「ねぇ 秋ってどんなIMITATIONなの?」
「え …わからない」
璃亞は口を大きく開き和音を呆れた瞳で見つめた。
なんとも言い難いその顔に和音は眉を潜めて困った顔をした。
美華はクスクスと笑うだけで止めに入ろうとはしない。
そんな時、麗と蓮が昼間とはまた違った衣装に身を包み歩いてきた。
麗のお気楽な口調に和音達は強ばっていた肩の力が一気に抜けた。
それから話に華を咲かせていた頃に校舎に付いているスピーカーから甲高いノイズが鳴り響いた。
耳を塞ぐと聞き覚えがある声が聞こえてきた。
寿潟だ。
「これより……第一回 SPIRAL GAMEを始めます…皆さん 準備と覚悟を」