SPIRAL GAME
ゴール地点はそう遠くなかった。
二、三回角を曲がれば直ぐだった。
ゴールに向かって歩き始めた和音達。
角を曲がると再び二本足で立ち上がっているウサギが現れた。
先程と同じように足元に紙を置き消え去ってしまった。
紙を広げるとまたもや文字が書かれていた。
【知力ゲーム、第二問、知力とは何か説明しろ】
今回の紙には斑点はなかったがボロボロだった。
知力ゲームだから知力の説明、そう考えた璃亞は軽く吹き出した。
そして胸を張りこほん、と咳払いをした。
「知力って言うのは、知ること。他には認識、理解すること!」
「へぇ…璃亞凄い!」
璃亞はえっへんと勝ち誇った顔をしたが美華は苦笑いを漏らしている。
そんな美華に和音と璃亞は疑問を持った。
和音と璃亞が首を傾げた瞬間上から蝙蝠の大群が襲い掛かってきた。
必死に蝙蝠を追い払ったあと美華は微妙に微笑みながら説明した。
「知力は知恵の働きや知的な能力ってコト。 璃亞の答えは知識だったわね?」
なんとも言えない顔をしている美華を見て璃亞は愕然と口を開いた。
なんとも残念な結果だった。