SPIRAL GAME
「二人は双子のIMITATION。 確認されているIMITATIONの中でも最強と言われてるんだ」
「最強!?」
璃亞の言葉に和音は声を上げる。
美華も口を押さえながら小さく後退りをする。
その様子に麗はニヤッと口を歪める。
「後退りするほど俺達が怖いの?」
「アンタらイキテルノ? 死んでるような顔だよ?」
双子は向かい合いながら和音達を見つめる。
あまり高くない身長から立ち込める違和感に和音は足をすくませる。
二人が浮かべる冷たい視線と不気味な微笑みに和音と美華は璃亞に助けを求める。
璃亞も怯えている顔をして双子を見ている。
そんな三人を助けるようにチャイムが甲高く鳴り響いた。
その途端 双子は先程の表情に戻り麗は微笑み蓮はため息をついた。
笑顔の麗が「教室 入ろ?」と言うまで三人はあまりの恐怖に震えていた。
――――――。
教室に入ると気付かないうちに沢山の生徒が集まっていた。
ここに入学するには歳は関係ない。
IMITATIONを持っていると気付いたときからこの学園に強制的入学なのだ。
おかげで様々な人が集まる。