パラレルライン
「これ…俺のCD」
「えっ!うそ!でも絢美ちゃんから借りたやつだよ?」
「大原、俺のやつ勝手に百合ちゃんに貸したっぽい」
「え〜!!ほんとに!?」
百合ちゃんは目を丸くして言った。
小動物みたいで可愛いな…
「じゃあ、龍太郎くんに返すね」
「え」
百合ちゃんがCDの入った紙袋を俺に手渡した。
「すっごくよかったよ!ありがとう!」
「…どーいたしまして!百合ちゃんも、クレイジービーナス好きなんだ?」
「うん、だいすき♪」
うわっ///
やっべー///
わかってる…
わかってるけど…
その単語はやばいって…
「どーしたの?顔赤いよ?」
うわっ、ばれた!
「いやぁ〜、今日は特別暑いよな〜」
俺だけ意識してて恥ずかしい…