パラレルライン
そう。
変わったことは、龍太郎と百合の距離が縮まったこと。
それとー…
「あ、噂すれば大高来たよ、ほれ」
明菜が指差した。
教室の入り口に龍太郎が立ってる。
「龍太郎久しぶり〜」
「おー、大原」
CD借りるとき以来?
なんかすっごい久しぶりに顔見たなあ…
元々短かった髪の毛が少し伸びたせいで、雰囲気が違って見える。
「朝から百合ちゃんに会ってさ、一緒に登校しちゃった〜」
「あーそう。良かったね」
「なんだよ、つめてーなぁ!」