パラレルライン
もうひとつ変わったこと。
「でさー、昨日百合からメール来てさあ〜」
龍太郎が嬉しそうに百合のことを話す。
前は喜んであげられたのに、今は素直に喜べない。
そんな自分がいる。
夏休み中、何回ものろけ電話が来たせいかな?
わかんないけど、
龍太郎の口から出るのは、百合のことばかり。
そんな龍太郎が
嬉しそうに浮かれた表情が
あんまし気に食わないんだよね…
龍太郎が幸せなら自分も幸せだって思ってたはずなのに、
…なんでだろ?