狼と兎~a childhood friend~
あたしがそうビシッっと言うとミホリは、


「分かりました…!」


なんとか、承知してくれた。


「よし…!そうと決まれば明日からさっそく実行じゃ…!ミホリ!今日はあたしの家に泊まれ…!」





次の日。


「聖が出てきたらミホリはあたしの後ろからこっそりついてきて…!」


「分かりました…!」


あたしとミホリは聖が家から出てくるのを家の塀の陰から見てる。


「……」


「……」


聖を待ち伏せしてから三分。


「……」


「……」


十分…。


「梨空ちゃん…」


「……」


「聖くん…出てきませんよ…」


「…何でだろ…」


「何でだと思います…?」


「何でだろ…」


「もう九時です…」




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