可愛く無くてごめんなさい~わがままお嬢様とその執事~愛鈴編
それから数分後。


あたしは、高瀬に抱えられて、ベッドルームに帰って来ていた。


「…っくしょん高瀬。だから、くしょんっ熱なんか無いってばっ」


なんて、叫びながら咳。



やだわ。


本当に風邪かしら。



「いえいえ。微熱が出ていますから……。それに、そのくしゃみ。あぁ。喉も少し、腫れていますね。」



なんて、高瀬。


あたしの首元を、ソッと。


触る。


ドキン…。


胸が高鳴る。


「さぁ。少し、お休みなさいませ。」

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