可愛く無くてごめんなさい~わがままお嬢様とその執事~愛鈴編
「今朝はモーニングティーに、ローズマリーとハーブをブレンド致しました。カップは、ロイヤルコペンハーゲンの新作でございます。」



「ん…。」


低血圧なあたしに、にこやかにカップを差し出す高瀬。



さらさらの黒髪に眼鏡。



朝からビシッと、全てが決まってるわね。


なんて、勿論。



言ったりなんか、しないんだからっ


「まあまあね。」



美味しかったとは、どうしても言えない。



こんなあたしに。



「そうですか。それは何よりです。」



高瀬。



笑顔だしっ



「ちょっとっあたし、別に誉めてなんて無いのよっなんでそんなに笑顔なの?」
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