可愛く無くてごめんなさい~わがままお嬢様とその執事~愛鈴編
「そ…う?本当に…。居てくれる?」


あたし。


やっぱりちょっと、熱っぽいのかも。


いつもより、何だか。

一人が、怖い…。



「…ええ。お嬢様が、お望みでしたら。」



と笑う、高瀬の腕をギュッと掴んだ…。


「…高瀬ぇ。大好き…。」


どさくさ紛れに小さく呟いた。



「…お嬢様?」


高瀬、聞こえたのかな?


「今、何か仰有いましたか?」


良かった。


聞こえて無かったみたいね。


ホッとため息を付いて、あたしは言った。


「なっ何でも無いわ…っそれより、林檎ジュースが飲みたい。高瀬。」


「…はい。ただいま。」


高瀬が微笑んだ。
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