可愛く無くてごめんなさい~わがままお嬢様とその執事~愛鈴編
「はい。お嬢様…。」

あーん、と高瀬。


自分も口を開けながら、笑う。


「あ…ん。」


パクン…。


甘酸っぱい優しい味が、火照った顔に染み渡る。


「如何ですか?」


「…美味しいわよ?当たり前でしょう?」


改めて言われて、あたし。


赤面しちゃう。


クス。


高瀬。


分かってますよ、というように。


笑う。

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