可愛く無くてごめんなさい~わがままお嬢様とその執事~愛鈴編
「…お嬢様…。私は執事です…。ただの使用人なのです。」





なに…?


それ。


「ただの、なんて言わないでよっ」


あたしの叫び声に、高瀬。


ビックリしてるわ。



「高瀬の事をただの執事とか使用人だとか、あたし。一度も思った事無いんだからっ」


「…お嬢様…。」



「…出ていってっ着替え位、一人で出来るわっ」


「…………。はい…。お嬢様…。」


高瀬はちょっと微笑むと、銀のベルを差し出した。


「では何かありましたら、いつでもお呼び下さい。」


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