可愛く無くてごめんなさい~わがままお嬢様とその執事~愛鈴編
「そうね。…疲れたわ。」


貴方を見てると、それだけで。


心臓が苦しくなる。


ドキドキするの。



…ムカつく位に…。


「…では、紅茶と何か甘いものでもお持ち居たしましょう。」


高瀬が笑う。


「ダンスはやはり。疲れますよね。」


「…レアチーズケーキと、アイスが食べたいわ…。」


と、あたし。


ワガママを言っちゃう。



「はい。では早速…。」


高瀬がニコッと笑って、向きを変える。


その腕を、あたしは掴んだ。



「違うの。高瀬。貴方が作ったのが食べたいのよっ…今夜。」


高瀬。


ビックリしてたみたいだったけど。



嬉しそうに、頷いた。


「…はい。夕食時には、必ず。」
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