可愛く無くてごめんなさい~わがままお嬢様とその執事~愛鈴編
「忘れろだなんて…出来ないわよっ」


あたしは起き上がると、高瀬のシャツをグッと掴んだ。


「どうしてそんなに辛そうに笑うのよ何があったの?」


「お嬢様…。私は…心配掛けてしまって居ますか?」


高瀬が戸惑ってる。


「お嬢様…。」


その瞳の色にドキンとする。


「もっもう良いわよっ高瀬…部屋に戻って休みなさいっ」


「え。ですが?お嬢様…。眠れないのでしょう?」


高瀬が笑う。


哀しい瞳で。
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