可愛く無くてごめんなさい~わがままお嬢様とその執事~愛鈴編
そうとなったら途端に楽しくなって来たわ。

「ええ。では車で急ぎましょう。お嬢様」


それから数時間。


あたし達は近場の高瀬お勧めの海に来ていた。



ザザン…。


ザザン…。


白い波を上げて、大海は飛沫を上げる。


サンダルに履き替えて足先だけ海に入れると、ひんやりと冷たくてくすぐったい。


足先でちょっと水を蹴飛ばして見る。


あ…。


そういえば…。


小さかった時にお父様と来たわ。


此処。
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