日々に思う
人の能力、こと記憶力には限りがあるのだろうと感じる。

特に、私のような人間は、これまでに様々な多くを忘れ去りながら、ここまで生きてきた。

もう、小学校時代のことは当たり前にして、十代の後期のことですら片鱗しか覚えていない。

今の私の多くを築き上げた時代であったのにもかかわらず。
だ。

中学の同級生はおろか、二十歳で入学し二十二歳で卒業した同級生たちだって、もう殆ど覚えていない。

顔が思い浮かんでも、一体だれなのか解らない。
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