Innocent shine―光の道しるべ―
「美緒!おはよー」


「おはよ、悠希」



美緒と呼ばれた少女――小野寺美緒(オノデラミオは、小走りで悠希に駆け寄った。


色素の薄いフワフワの髪の毛が、走る速度に合わせて揺れる。


初めて美緒と知り合ったときはその色素の薄さに驚いたが、


「うちの家系みんなこんな感じなんだよ」


と肩をすくめて話す美緒の様子に、妙に納得してしまった覚えがある。


それくらい肌も髪も瞳も色素の薄い子で、更にそれが外見の優しげな雰囲気とよく合っていた。



< 6 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop