キスシリーズ~キミにキス~ 短編
「おはよー、奏」
「おはよ、磨祐」
学校の校門の前。
自転車に乗った磨祐がいる。
「どうした?なんか元気ないみたいだけど…」
自転車に乗りながら私の顔を覗き込む。
「あ…あのさ…」
待って?これ言ったら引かれるんじゃない?
だって女の子がキスしたいなんて死んでも言えない…。
「奏?」
「あっ…ごめん…何でもない」
あはは…と少し苦笑い。
はぁ…。
ため息をつきながら私は教室に向かった。