キスシリーズ~キミにキス~ 短編
教室
教室に入ると、友達の杏が私のとこに来た。
「ねぇ奏、磨祐くんと付き合ってるんだよね?」
「うん、そうだけど…」
なんでそんなこと聞くんだろう…。
「それで、キスもまだなんだよね?」
「う…うん…」
それに今悩んでるんだけどね…。
「それってさ…付き合ってるの?」
えっ?
「だってさ、普通好きならキスしたくならない?」
なるよね…。
「なる」
「でしょ?なのにキスしないなんておかしいよ…」
おかしいんだろうか…。
でも、確かに私はキスしたくなる。
磨祐はしたくならないのかな?
「うーん…」
「ねぇ奏、いっそのことあんたが迫ってみたら?」
せせせ迫る!?
「そんなビックリした顔しなくても…」
「いや…刺激が強すぎて…」
「そんな刺激受けるようなこと言ってないって…」
杏は呆れた声を出す。
確かに迫るのもアリだと思うけど…。
磨祐は嫌がるだろうな…。
この前女の子から迫られんのは嫌って言ってたし…。