キスシリーズ~キミにキス~ 短編
「な…何もないってば!」
「嘘だっ!奏のこと見てきたオレが言うんだから間違いない!」
今度は怒った顔。
こーゆうときの磨祐はごまかせない…。
「キ…キス…」
はっ…だ…ダメダメ!!
「奏?」
危なかった…。
聞こえてないみたいでよかった。
「やっぱりなんでもない…」
「無理して笑ってる…」
うっ…。やっぱ分かるか…。
「もういい、奏今日クラブ見に来なくていいよ…」
磨祐はそう言うと屋上を出て行った。
「ま…磨祐!!」
バカだ…。話せばよかったのかもしれない…。
でも、それで嫌われたくないから…。
好きなのに…。私、何やってるんだろ…。
放課後、磨祐に謝ろう…。